2001年6月3日 日光2時間耐久レース

05.スタート


 12時10分、日光2時間耐久レース、スタート。
やはりカイがダッシュを決め、なんとホールショット(1番手)で1コーナーに進入、そのまま1LAP目を消化する。大歓声のピット。異様にうるさい俺とシャインの声が23台の爆音に負けない音量で日光サーキットに木霊する。うおーーーーいけーーーぶっころせーーー!注目する他のチームのヘルパーたち。まったく気にせず黄色い声のSTD組が盛り上がる。わきちも3〜4番手あたりにつける。これは面白いレースになりそうだ。
一報昨年2位の実績を持つダイちゃんは、なんとR1000のフロント回りにミクニキャブ、そして片持ち仕様というスペシャルなFZ(‘85)にまたがるものの、致命的な欠点=押しがけ式始動(わははは、スペシャルサスよりノーマルセルつけてくれ)によりスタートで順位を落とす。しかしそこから徐々に追い上げて、6番手まで難なく浮上した。
トップを走るカイ。しかしそのポジションを守れないことは本人も分かっているのか無理はせず、後続から凄まじいスピードで追い上げてきたST仕様GSXR600ゼッケン[10]に簡単にインを譲る。
バカヤロー少しでもいいからブロックしやがれ。俺が叫ぶ。その後ろからきた9R、そしてわきちもあっさりカイを抜き去る。ライバル対決は簡単にケリがついたように見える。
みんなの期待はカイからわきちへと移行。わきちはステディーかつ鋭い走りで淡々とラップタイムを縮め、43秒〜45秒台で周回。トップ[10]との差は広がるものの、9Rとの差はつかず離れず。そして周回遅れが出始めたあたりでうまくそれらを利用し、2位に浮上。さらにタレてきた[10]との差をもつめはじめ、ホームストレートをかけぬけるたびにピットレーンでサイン出しをする俺たちSTDのメンツが大歓声を送る。