さて。
梨本圭の監督業レポートは、ここまでである。 この後の、1時間経過〜1時間15分までの経緯を、俺は一切知らない。
何故か?
着替えに行っていたからだ。 この日は非常に暑く、着ていた短パン半袖ですら暑いので、水着に着替えに行った、 のではない。
さらに暑い衣装、
ツナギを、着込みにいったのだ。
なぜ?
応援するから。奇跡を起こすから
誰を?
梨本塾梅島組のみんなを。
どうやって?
監督として、ヘルパーとして、そしてもちろんやっぱりレーサーの走りを浴びせてやることで。
どのチームで?
ワタンベ、カイF4チームで。
さっき監督として直感した勝つために足りない何か、それはコイツらには勝つために必要な狂気がない、ということだった。それを、今度はレーサーとして応援する立場から徹底的に示そうと思った。わはは
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